好山会掲示板
  新規投稿 ┃ツリー表示 ┃スレッド表示 ┃一覧表示 ┃トピック表示 ┃番号順表示 ┃検索 ┃設定 ┃ホーム  
136 / 151 ツリー ←次へ | 前へ→

北アルプス・硫黄尾根 あんみつ 06/5/10(水) 10:31

北アルプス・硫黄尾根
 あんみつ  - 06/5/10(水) 10:31 -

引用なし
パスワード
   【好山会・春合宿】 硫黄尾根に行ってきました。 2006.5.3-6

L.長森 中嶋 落合 五十嵐 片倉

5/3 信濃大町--(タクシー)--高瀬ダム
高瀬ダム7:30--湯俣10:30--P1手前樹林帯に幕営

湯俣の吊り橋脇にF・アルパインのレリーフがあった。
長森さんは先輩KAMIDEさん(40年前硫黄岳直下で雪崩遭難)に花を捧げた。
レリーフの左20m程から取り付き、尾根まで直登。かなりやばい所を無理やりよじ登った。これが本日の核心部となった。間違えて途中まで付いてきた北鎌に行く単独者は可哀想に・・・ 懸垂で降りていった。
尾根に出てからは楽になったがすでに体力を消耗し、P1手前の樹林帯で幕営。大汗をかいて、私の左足は攣りかけていた。
35年前、長森さん(当時25歳)は初日に小次郎のコルまで行ったそうだがそんなこと到底無理でしょ!!

5/4 P1手前幕営地5:15--小次郎のコル8:25--硫黄岳11:00--雷鳥ルンゼ13:25--南峰16:00幕営
快晴 槍を見ながら順調に進んだ。硫黄岳手前で長森さんは持ってきた花束を湯俣川に投げた。テント4張、南峰に並んだ。

5/5 南峰幕営5:10--中山沢のコル9:00--遭難発生連絡--長野県警ヘリで収容12:25-−白樺台地15:00

 四パーティ順次スタート。途中で順番が入れ替わり我々は事故現場を3番目に通過した。雪壁をトラバースして岩を乗り越え90度方向が変わるところだった。岩が脆くてどれが安定しているのか分からず緊張した。3パーティ中山沢のコルに到着し休憩した。最後のパーティが少し遅いなと思っていた。
 先頭パーティ9:10出発。我々も歩き出しP1まで1/3程登ったところで、手前のP8から遭難発生のコールを聞き、中山沢コルに引き返した。例の嫌らしい地点で足場の岩が崩れ4〜500m湯俣川方向に滑落と聞いて絶望がよぎった。
 我々の無線機では交信できず、先行2パーティに救難連絡を頼むのみ。遭難パーティYの高性能アンテナでかろうじて交信できた。アマチュア無線局(諏訪から安曇野)を介し長野県警にヘリを要請した。長森さんはYさんのメモ係。我々はコルに幕営準備。
 五十嵐さん、落合さんP8から遭難者Kを発見、動いていた。生きているのが確認できてホッとした。笛でお互い連絡が取れた。11:55松本から県警のヘリ離陸。12:25ヘリでK収容。
 Yさん同行、6人でますます緊張した行動になった。白樺台地にテントを張った。

5/6 白樺台地5:00--西鎌尾根5:20--千丈乗腰7:15--槍平小屋8:55--穂高平下の川原9:20--新穂高温泉12:20 14:15バス==平湯15:40高速バス==新宿21:00着

 幸い今日も好天が続いた。白樺台地から主稜線まではすぐだった。『王様の木』のところで休憩。Yさんが仲間に連絡を取るとKさんは右手剥離骨折とのこと。思ったより軽そうなので安心した。
 滝谷近辺のデブリは物凄かった。
 長森さんの知り合いの木崎山荘で温泉に入った。とても良い温泉だったが数年後には対岸に移転が決まっているそうだ。ほう葉味噌ステーキ、ビールで乾杯。
 平湯から高速バスで新宿まで帰った。

反省:ヘルメットを置いてきてしまった。岩が脆くてメットは必携だった。
   我々の無線機は役に立たなかった。高性能アンテナを購入することにした。 
<Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1; .NET CLR 1.1.4322)@61-27-56-11.rev.home.ne.jp>

  新規投稿 ┃ツリー表示 ┃スレッド表示 ┃一覧表示 ┃トピック表示 ┃番号順表示 ┃検索 ┃設定 ┃ホーム  
136 / 151 ツリー ←次へ | 前へ→
ページ:  ┃  記事番号:   
(SS)C-BOARD v3.5.4 is Free.