11/5(月)晴れ マナン〜ヤクカルカ ヒマラヤホテル4150M |
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8:10 マナン出発 拡張された道路と綺麗になるロッジの町並みを後に、いよいよトロンピーク街道を登り返すのだ。今日も晴れ。ジョムソンを出てから毎日晴れ、やはり乾季は素晴らしい。今日のコースは2年前にプルクン・ヒマールに行く時に通った道だが、朝のうちは身体が重い。ゆっくりゆっくり登って行く。ヤクカルカ上まで4−5時間の頑張りで今日はおしまいだ。 前方の見え隠れする緩やかな登りを両手ストックのアベックのトレッカーが私と抜きつ抜かれつ進む。前回工事中だったつり橋も立派に出来ている。少し上流には前回下まで降りて回り道した懐かしい川を渡る道もみえる。いつのまにか早くなってしまったのか,後続隊と離れてしまったので湯本さんと大勢のトレッカーがつり橋を渡るのを見ながら一休み。急坂を登り返してしばらく進むとヤクホテル前についた。思いもよらずヤクカルカは近いぞ。今回行くまで1軒離れたロッジとは思ってもいなかつた。記憶とは如何にあいまいか思い知らされた。その上停滞して高所訓練で登った4000M級の山もある。ここで伊賀さんが見つけてくれたブルーポピにはじめ会えたことを思い出す。先を急ごうヤクカルカは近いぞ。にぎやかなホテルの多い街に出た。馬も何頭もつないであるヤクカルカだ。この街の上だなーと街外れを過ぎようとした時、横の小屋からパサンが出てきてここが昼食場所だから待っていろとの指示だった。しばらくして後続部隊もたどりついたが昼飯にはならず、もっと上まで行く事になる。早く着いたのに一番後からついて行く。午後からの登りを考えると疲れが出てくる。いくらも登らない内にヒマラヤビユーホテル4150mに着く。12:20ここが昼飯場所だ、ブルーシートを敷き、靴をぬぎ昼食待つ。天気は良すぎるし眠くなる。ヒットマンはついにザック背負ったまま寝てしまった、パサンが小石をなげるが一向に起きる気配がないので、諦めた。平和だねー。ヒットマンの写真を撮りまくるがなかなか気に入るものは撮れない。昼食が済んだら、テントを張り出した。今日はここ泊りだそうだ。どうなっているんだーと叫びたい。これがネパールなのだ。 高橋 記 |
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6:00 起床。曇り空 8:00 スタート。下のロッジからどんどんトレッカーが登ってくる。今日は賑やかなトレッキングになりそうだ。レダー手前の吊橋辺りでは数珠繋ぎ地なって歩いた。スタートしてまもなくヒットマンがブルーシープの群れを見つけた。対岸の急斜面に5〜6頭いた。周囲に溶け込んだ色合いで、私の目ではデジカメに捕えられない。ヒットマンに撮ってもらった。2004年・石原隊でプルクンに来たメンバー4人は、ルートを思い出しながら歩いていた。 10:00 デウラリ(4452m) 川を渡って一上り。ロッジ上の日当たりのよい草地で休憩。今日もまたよい天気になってきた。日差しが心地よい。 11:00 トロンフェディ 昼食(13:10まで) ロッジはトレッカーで溢れていた。2003年2月夕方ここに着いた時、ほとんど雪に埋もれたロッジに人影が見られなかったことを思い出した。あの時はマナンから一日で上ったので苦しくてあまり寝られなかったが、今回はしっかり順応しているのでぜんぜん苦しくない。 相変わらず長い昼食休憩の後、すぐに急登が始まった。フェディのロッジの上に立ちはだかる岸壁を左に回りこんで一頻り頑張ると4800m付近に又3件のロッジが見えてきた。今日はあのロッジ前でテント泊だそうだ。 14:15 トロンフェディ上のロッジ(4938m峰分岐地点)着。すでにテントサイトは日陰だ。とても寒くていられない。そのまま日が当たっている4938mピークまで登った。すばらしい景色だ。目の前にチュルーウェスト、左にプルクン・ヒマール、真下にトロンフェディのロッジが見える。一番南に見えているアンナプルナVはこの先は見えなくなるだろう。振り返るとヤカワカンが聳えている。トロンパスへの道は、氷河で襞のように削られた谷間の中に一旦消え、ずっと上のほうでまた、登り返していた。 この夜はロッジのトイレまで遠くて苦労した。でも、この後3日間、トイレはなし。ナチュラルとかネイチャーとか言われて過ごした。 片倉 記 |
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11/7(水) 晴れ トロンフェディ上〜トロンパス |
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夜中3時頃からロッジの窓には明かりが灯っていた。トロンパス越えするトレッカーはその日のうちにムクチナートまで下るため6時前にスタートするそうだ。ということは、我々もメソカント越えの日、もっと早く出なければいけなかったのだ。それでなくても遅い我々がビバークの危険に陥ったのは当然のことだったと思い知らされた。 |
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