11時50分新宿発の急行アルプスで出発。私自身、5月の富士山山スキー以来の 山行ということもあり、なまった体を再始動させるきっかけにでもなればと参加し た。
急行アルプスは土曜日の便ということもあり、混雑ぶりは、金曜日のそれとは違い、
空席もちらほら。急行アルプスは6枚綴りのあずさの回数券が有効なので、斉藤さん
に任せて購入してもらう。往復で飲み代くらいの節約になるはずだ。途中立川を過ぎ
たあたりで雨が降ってきたことを確認、一抹の不安もあったがなんとかなるさと思い
再び夢の中に戻った。小淵沢に到着すると雨は小降り程度、とりあえず仮眠する。5
時半過ぎあたりから一般客がぽつりぽつりと現れ、それと同時に起床。天気は曇り。
当初の計画では
編笠山から権現岳を経由して甲斐大泉にいたる10時間ルートを計画していたが天候
次第では編笠山往復のコースに変更することになり、とりあえず出発。タクシーで約
15分で観音平に到着。支度をして出発。すっかりなまっているせいか歩き初めてす
ぐに息が切れてきた。案の定約30分後には雨が降りだし、その時点で編笠山往復に
コース変更。
編笠山山頂まではひたすら登り。ところどころ見晴台のような場所があるものの、雨
と霧でそれどころじゃない。青年小屋との分岐を通過し、登りの若干険しくなってき
た。昨晩青年小屋に泊まったと思われる数パーティーとすれ違う。皆口々に昨日の天
気は最高だってたと話していた。若干あたりが開け、ハイマツが目立ちはじめて山頂
が近いことを感じるとすぐに山頂に到着。
案の定霧と雨の山頂は景色を眺めるどころ
ではない。記念撮影をして、はやばやと青年小屋に向った。皆出発してしまった後の
ようで、小屋の中はひっそりとしており、2、3の若い小屋番がおもいおもい時間を
過ごしているところだった。青年小屋の印象はそれほど強くはないが、ただひとつ5
00円のラーメンが最高だった。具もしっかり入っていて、お勧めである。ラーメン
をメインにそれぞれ昼食をとり、約2時間後下山開始。山頂へ戻ることはせず巻き道
をそのままたどって下界へ。下山後はお決まりのコースで帰京した。
厳冬期八ヶ岳の縦走コースの出発点という視点でとらえるならば、やはり偵察のた めには無雪期に一度はたどってみたい山域ではないかなと思う一方、厳冬期の縦走の ためには、天候の悪化している状態でも権現岳までは行く気力と体力が最低でも必要 ではないかと思った。
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