10/29(月) 晴れ ジョムソン(2,710m)−第2ヤクカルカ(3,600m) |
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9:10 ティリチョ・ホテル さあ、出発! 昨日、丘から見えたメソカントパスとトロンパスを経由する2週間のサーキットトレッキングの始まりである。メイン通りにはリンゴ売りのおばさんが4〜5人ばかり歩道いっぱいにリンゴを広げ、芯をくりぬいたり皮をむいたりしている。チェックポイントを過ぎてすぐに対岸へのつり橋を渡ると畑の中の山道を行く。が、30分もたたないうちに下痢を催してきたので道脇の畑をお借りする。(どうもマズイぞ!!)ほどなく、ニルガオンの集落に着く。次の集落はティリチヨ・タールを下ったカンサールだが、その間5泊はテント泊になろう。ここからは、ニルギリ北峰の光る氷壁が生々しく望まれ、ジョムソンの背後にはタシカン、ダンプスピークから左に連なる尾根にツクチェ・ピークが長い稜線を引いて立ち、スプーンカットしたような端正な、だが堂々とした山容のダウラギリが青空に映えてなんとも美しい! 紅葉した潅木と枝を払われて痛々しい針葉樹の古木が所々に残る山道をたどり、少し疲れが出てきたころ第1カルカに到着。12:10〜40 ランチボックスの昼食を摂る。耕地のない荒地だが、展望が良く写真を撮り合う。ティリチョピークが段々と近づき、メソカント・ラが明瞭になってくると「一体、どこを越すのだろう」と雪と岩稜の峠越えのルートが気にかかる。従来のコースとされてきたアーミーキャンプを対岸に見ながら14:25 第2カルカに到着。ここは3〜4戸の石積みの廃屋となっているが少し先へ行くと林の中にコンクリートで囲った泉が湧き出している。到着と同時に高橋が疲労と頭痛を訴え、カルカの屋上で横になったが、2時間ほど睡眠をとったあと回復した。4時頃から片倉と遠藤が順応に出たが、濃い霧が上って5時を過ぎても帰幕せず、気をもんだが5時半頃戻ってきてひと安心。 伊賀 記 |
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9:00第2ヤクカルカ−12:25〜13:00 展望尾根−16:35メソカント・ラ手前 キャンプ地 今日の高低差は約千メートル。それも、標高約4,600mまで上る。かなり覚悟が要りそうだ。しかし、歩き始めると斜面一面の紅葉とその間のまばらな緑の針葉樹のコントラストがすばらしく、疲れを癒してくれる。タシカンとダンプスピークの間には、ピラミッド型をした純白のホング・デが現れ、次第にその高さを増してくる。メソカントパス越えの3ルートも次第にはっきりしてきて、我々は真ん中のクーロワールをつめるのだと知る。 さらに、アネハヅルとおぼしき数10羽のツルの飛翔が見られた。もっとも、皆は「あれはカラスだ」と半信半疑だが、僕の目には、長く伸ばした首と後ろにピンと伸ばした肢を明瞭に視認することができるので、いらだたしい思いである。 あえぎながら急な小丘を登り切ると前方に見える岩影の向うの、今夜のキャンプ地まではあとひと登り。これがまたきつかった。しかし今夕、ダウラギリの夕映えはひときわ印象深いものがある。 伊賀 記 |
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10/31(水) 晴れ 高度順応・停滞日/ルート偵察(メソカント峠手前 4550m) |
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停滞日なので今朝はゆっくり朝寝坊が出来てよかった。7時にテントの外の温度計を見たら、−5℃。寒い!外に出たくない!! また、ぬくぬくとシュラフに潜る。7:30モーニングティ。8:45頃、やっと私のテントに朝日が当たってきた。今日もよい天気だ。 9:10朝食。お粥、目玉焼き、パン、ラーメン、等。昨日、通気性のよくないマスクをして歩いたので高山病状態となり頭痛がしていたが、大分気分がよくなってきたので、少し上の方へブラブラと登ってみた。明日のルートが見えた。やはり左手の緩いコルへ登るのだ。昨日遠くから見て自分ならあの緩いコルを目指すだろうと思ったが、その通りのようだ。元気な片倉さんと伊賀さんは左手の遥か高い岩稜に登って行った。 13:00頃 昼食。日本そば、餅、野菜等、毎日日本食でうれしい。ソバ汁は唐辛子が器の底に溜まるほどたっぷりきいていて辛いが食欲回復だ。その後、みなで明日のルートの雪渓までブラブラと登ってみた。 岡 記 |
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